四柱推命占い クリエーション

四柱推命の教範をしている「四柱推命占い クリエーション」の中村 誠一と申します。鑑定例や占いの情報などをお伝えします。

細田氏亡くなる

細田博之氏が本日亡くなったそうです。氏をあまり深くは存じ上げていません。自民党の安倍派の重鎮であったことくらいです。
己亥で知的でクール、東大法学部を出ています。客観的で瓢々としています。権威に対する媚びもへつらいなく、自分流にマイペースで、自分が信じる事だけに熱中します。当りが柔らかく大人しそうですが、内面は芯の強い人です。
この表は生時が出ていますが、正直、真偽のほどはわかりません。最近のご様子から推定したものです。流年に偏財が出ています。偏財は特に悪い星ではありませんが、一番影響の強い月柱が劫財のため、強い尅となります。生時を13時から15時未満に設定すると、未がでるので、大運の亥、流年の夘と木局し木が溢れます。木はこの人の場合、官なので社会的軋轢等を受けやすくなったのでしょう。去年から、特に今年に入って某宗教団体との関連をマスコミ等から指摘され、心中穏やかではなかったでしょう。体調不良を理由に一戦から退いた直後でした。こんなに早く亡くなるとは思いもよりませんでしたね。亡くなった本日は月柱劫財の尅が集まる、流月偏財、流日正財の沐浴でした。ご冥福をお祈りいたします。

 

最近夫が足を切断しそうになった

最近夫が足を切断しそうになった

最近ではなく昔のデータです。夫の足に菌が入り、もう少しで足を切断する事態になったようです。食傷(土)を見てください。よく見るとこの時期、過傷官の塊ですね。6っつ半も出ています。おまけに財星がないので、もろに官を傷つけます。(財星の持つ意味は財運そのものも意味しますが、家庭、父親等も意味します。官星は仕事運という意味も有りますが、女性の場合特に夫を表します。)とてもイライラするそうです。もともと正官と傷官の剋の命式なので、知らないうちに?夫を傷つけます。敏感でイライラする性格ですね。もともと日柱に羊刃が付いてます。丙午で強いですし、火と土の連合軍が水を強く痛めています。大運も流年も偏官ですから穏やかではおれません。こういう時期であることをよく知って過ごすことが大事です。悪い時期はずっと続くくわけではありませんから。

天干従化

「天干従化」は日干から見た職業の判断に用いられる。天干従化だけで判断するのではなく職業判断は他に、変通星は何か、日干が何か、五行もみながら官星が何になっているか等も総合的に見ます。
●甲:作比肩(なすひけん)
 独立独歩の仕事、自主的業務、税理士、計理士、医者。四柱組織によっては共同事業には注意が必要とされる。
●乙:作傷官(なすしょうかん)
 特殊才能で生きて行く。弁護士、弁理士、会計士、仲介業、仲買人。スポーツ選手、格闘技。
●丙:作偏財(なすへんざい)
 お金に関する仕事。小売商、仲買人、金融業、広告代理店。
●丁:作正官(なすせいかん)
 組織の中で活動する仕事。会社員、公務員、銀行員、実業家。
●戊:作偏印(なすへんいん)
 才能を生かす仕事。美容師、料理人、板前、俳優、タレント、人気商売。
●己:作劫財(なすごうざい)
 土木建築業、鉱山業、技術者、投機的な仕事、相場師、酒屋。
●庚:作食神(なすしょくしん)
 衣食住に関する職業等。サラリーマン、証券業、銀行員、芸術家、農業、問屋、水商売。
●辛:作正財(なすせいざい)
 金銭を扱う職業等。金融業、銀行員、興行師、商工業。
●壬:作偏官(なすへんかん)
 動きや変動のある職業。政治家、経営者、支配人、建築士、公務員。
●癸:作印綬(なすいんじゅ)
 学問芸能などの頭脳労働。教師、研究者、設計士、宗教家、作家、印刷業、工業、実業関係。

詐欺にあった男性

Aさん男性 1968年2月11日午前10時生まれ
内装業社長で40歳くらいまで仕事が順調に進み、平成22年43歳の時に投資の話があり、1000万円を支払ったそうですが、あとで様子がおかしいと思って調べたら詐欺だったようです。なぜそのようなめにあったのか、これから仕事は順調か?というご質問でした。
まず、今まで順調だったのか、わかりますか?
命式から見て腕の良い職人さんですね。器用な人だと思います。この命式に何が大運に出ると運気が上がるかと言えば、官星ですね。17歳から24歳までが正官、25歳から32歳までが偏官で、この辺が一番よかったでしょう。33歳から40歳までは大運印綬ですが、地支による変通星が正官なので、この辺まではまあまあ順調です。
しかし、41歳から大運に偏印が出たとたん、税務調査が入り、300万円を払ったそうです。大運が偏印に変わってますね。偏印の時期は書類上のミスに注意しなければなりませんし、とばっちりを受けることが有ります。平成22年になり、投資の話がでて、詐欺にあい1000万の損失を出したのはなぜでしょうか?流年に劫財が出ていますね。劫財が真ん中の正財を壊すので、時柱食神と大運偏印の間が倒食となります。
また、詐欺にあいやすい人、或いは詐欺をする人(同じような要素を持っているので引っかかる)は、お金に強い執着がある劫財、冠帯がつく財星、(悪)知恵の偏印をもっている確率が非常に高いです。この人の場合は偏印が大運に、劫財が流年に出た時、(財は冠帯ではありませんが)詐欺にあってしまいました。悪星がそろったときは要注意です。相手をネットなどで良く調査をするか、できればやらないことです。
これから後はどうでしょうか?49歳から64歳まで、劫財、比肩が出て良い時期とは言えません。しかし、もともと腕の良い人なので、大きな欲をかかず、地道にコツコツやっていけば、廃業になるようなことは無いでしょう。

 

偏官の研究

「偏官」は日干(比肩)を尅し、日干とは陰陽を同じくする天干星(変通星)で、権力、威厳、移動、失職、転任、不和、障害、闘争、転居、受験という意味があります。男性から見ると子供の意味を持つ星です。比肩星より数えて七番目に当たる強い星のため、「七殺」とも呼ばれています。
吉凶の割合
七殺と呼ばれる偏官ですが、男性のほうが吉面が多いです。女性の場合は凶面が多いですが、職業婦人が多く、夫の代わりに仕事をすると言われます。
 男命→吉面:40%位     凶面:60%位
 女命→吉面:10~20%位  凶面:80~90%位
正義感が強く、曲がったことを嫌う。その上、律義な人が多いものです。また、筋を通そうとします。上から押さえられることが嫌いなので、上司との意見対立も多いため、生意気で皆にかわいがられるタイプではありません。特に、相性が合わない場合は、反抗心が強く、共同的な仕事は苦手です。義理人情に弱く、好きな人のためなら損得抜きで、一肌も二肌も脱ぐ男気のある人となります。部下や弱者の味方となります。(正官は逆です。)特に、金銭には淡泊です。性格も淡泊な面が強く、細心の注意が不足するし、短期決戦型で、長期間の粘りに対しては弱い。正官とは違いあまり形式にこだわらず、自分の関心を持ったものに対しては、金銭、仕事などにかまわず、一途に走ってしまいやすい。正官とは対照的で一見するとガラの悪い人が多いです。動きまわる仕事。政治家、警察官、自衛隊、建築業、スポーツ、職人、営業(但し、ぺこぺこは出来ない)、会社員(転勤族が多い)。
偏官を持つ女性、或いは正官が二つ以上あって偏官化している女性は、押し出しが強いというか、乗っている車は大型車等が多かったです。男性を見るとき、その人の内面よりも地位、社会的位置、学歴、実力などで判断する傾向が有りました。見てくれ等も気にします。また男好きが多いと言いますか、男性の扱いに慣れている人が多かったです。水商売等に多いです。
偏官星を中和できる天干星は、食神星、印綬星、偏印星ですが、いずれにしろ地支星が強くなければ押さえることができません。また比肩星(劫財、敗財)で押さえられますが、荒れながら押さえる状態です(官殺混雑)。これも、五行の相尅、相生で見極めなければなりません。社会性が強いため、社会で名の出る方が意外に多いのは、積極性が強いからこそと思われます。同じ偏官が四柱に並ぶと、問題が多く現れます(官殺)。
偏官に偏印、食神を持つ偏官倒食の人は、出てはいけないときにしゃしゃり出てきますが、肝心な時に出てこなかったり、余計なことを言ったり、ズレた人というイメージを持たれがちです。

正官の研究

正官(せいかん)
「正官」は日干(比肩)を尅し、日干とは陰陽を異にする天干星(変通星)で、権力、真面目、身分の発展、官位、理性、結婚、入学、選挙等を意味します。男性では子供の意味を持つ星ですので、四柱上に正官が有る男性は男子に恵まれることが多くなります。
吉凶の割合
 男性の場合は吉面:80~90%位  凶面:10~20%位
 女命の場合は吉面:50~60%位  凶面:40~50%位
正官は唯一の男性の吉数です。同じ官星でも正官は偏官より、もっとおとなしい星で、主導力があり、自ら正義感と信頼性の高さを感じる良い星です。義理人情も強く、人間的な温かさを持ち、部下の人々に対しても、うまく指導していける人物となります。偏官星より真面目な星です。金銭の執着はあまり強くありません。性格も淡泊で、細心の注意をもって事に臨むので、失敗はありません。多くはサラリーマン、そして高級官僚など、高官に上る方が多い。偏官の人よりも出世が早いことが多いです。堅実な人生を生きていきます。頭が良い人が多いです。

偏官は社会の規範から飛び出す力を持っていますが、正官は良い意味でも悪い意味でも世間体を気にする場合が多いようです。従って事勿れ主義となる場合が多いものです。

欠点が有るとすれば、世間体を気にしプライドが高いので保身が強い面があります。何事も損をしてまでしない冷たさがあります。
職業は公務員、官僚、堅実な企業のサラリーマン、管理職、銀行員、マネージャー、基本的には組織の中で活動する仕事。ホワイトカラー、お役人タイプ。
「正官」の属する五行から見た職業分野は、「木」の正官(日干が戊己)→行政機関。「火」の正官(日干が庚辛)→教育・文化・芸術分野。「土」の正官(日干が戊己)→農林・土木・建築分野。「金」の正官(日干が甲乙)→経済・金融・財政分野。「水」の正官(日干が丙丁)→商業・工業分野等に。
正官は、四柱に正官が二つ並ぶ場合は、偏官星と同じ作用を起こします。また正宮星と偏官星が並ぶ場合も、偏官星と同じ働きになってしまいます。従って正官は紳士的ですが、偏官化すると少しガラが悪くなります。わが流派では官殺といいます。官星が五行が太過する場合は、干合、支合、三局して、印綬星、偏印星、食神星があるか、大運、流年にその地支が強い場合は、強い官星を中和できます。男性も女性も官星が太過すると、いろいろな問題で苦労が多いものです。

偏印の研究

自分の月柱に偏印がきます。己をよく知ることが大事と思い偏印についてまとめてみました。
一般的な説明は以下のようになります。
「偏印」は日干(比肩)を生じ、日干とは陰陽を同じくする天干星(変通星)で、災難、孤独、病気、宗教、別離、損失、学問、芸術、芸能、取り越し苦労、迷い、研究、数理等の意味があります。同じ印星の偏印と印綬を比べると、印綬がメジャーなの対して偏印はマイナー、印綬が健康的なのに対して、偏印には病気という意味が付きます。また、印綬はどちらかといえば文系が多いのに対して偏印は技術・工学系が多いのが特長です。印綬は物事をオードドックスに見ますが、偏印はどこか斜め45度からみる、変わり者的な所があり、もっと言えば「天邪鬼(あまのじゃく)」となる事もあります。
吉凶は男性も女性も吉40パーセント、凶60パーセントと説明していることが多いですが、偏印は吉星の食神を壊し食神は女性の場合、子供を意味するので、偏印が中心星として持つ女性は子供が生まれないか、生まれたとしても女子だとか、子供のことで悩みが多いなどを考えると、女性のほうが凶面が多い気がします。
私の生い立ちを説明します。あまり名誉なことではないことも多い為、公表したことが有りませんでしたが、鑑定の足しになれば幸いです。私の祖父祖母に子供が無かったので、祖母の姉の女子を少し大きくなってから養女として迎えました。自我がだんだん出てきた年齢の時だったので、養父母に慣れず問題も多くあったかと思います。母が成人して父が婿養子に入った形です。
はっきり言って祖母と母は仲が悪かったです。幼い私にお互いの悪口を言います。受け止めれない年齢の時に陰口を聞くことが日常だった私は人間不信になり、人の言葉の裏を見るようになりました。真正面から人の言葉を受け入れず、斜め45度から物事を見るようになり、学校で教わる学問にも疑問を持ち、組織に入っても裏を見る癖がついてしまいました。
斜め45度から世の中を見ていたので、学生時代、共産主義に一時期はまりましたが、マルクス主義資本論や労働価値説にも疑問を感じ、理論的間違いを論破するのが生きがいの学生になっていました。宗教に誘われても組織の裏側を知ると嫌になりました。組織に所属すること自体が嫌になっていました。
このままでは社会生活に支障が出てくると思い、人ではなく学問に深入りしました。今の本業である家系調査、副業である四柱推命鑑定等は私の生きる道を教えてくれたと思い、それにまつわる出会いに感謝です。
偏印(に限らず偏が付く星、偏官、偏財なども)は、世間体とか社会での人の評価などには、あまり興味を持ちません。学問も試験のための勉強などはしたくありません。興味があれば一生懸命やるが、興味が無ければ必要な事であってもほとんどやりたくありません。世間体を重んじる印綬とは正反対です。なので、偏業(変わった職業)につく人が多いように感じます。また副業が得意なのも偏印の特徴でしょう。器用な人が多いです。二足のわらじというやつです。
偏印の人は斜めから物事を見るのに騙されるときはコロッと騙されます。情に弱いので情的に迫られるとコロッとなるのは、偏官や偏財などもそうです。宗教を信じている人や、占いなどに凝っている人は偏印の人が多い気がします。中には趣味にはまる人もいます。他から見れば何の価値もないものでも、本人からすれば宝物です。それが家族には理解されないことが多いです。
偏印は考えすぎることが多いです。考えすぎるとどうしてもマイナス思考や取りこし苦労をしがちです。頭の中で勝手に思考が暴走します。悪くなると鬱やノイローゼになるかも知れません。偏印が病気を意味するのも分かります。傷官と並び偏印の持つ行き過ぎに気を付ければよいと思います。思考の暴走を防ぐためには確りした人生観や世界観を持つことが必要です。まだまだ有りますが今日はこの辺で。