四柱推命占い クリエーション

四柱推命の教範をしている「四柱推命占い クリエーション」の中村 誠一と申します。鑑定例や占いの情報などをお伝えします。

比肩が少ない人 多い人

 昔、こんなことがありました。ある組織の次の長を誰にするかとなったとき、白羽の矢が当たったのは、東大卒、背が高くてハンサム、おまけに歳も比較的若い。エリートを絵に描いたような人で、だれもその案に反対する人が居ませんでした。
 ところが、就任して半年もたたないうちに、その人がノイローゼ状態になってしまいました。うわ~!エリートは線が細いなぁ~と思い、ためしに命式表を出してみました。たしかに思考型の印星、しかも十二運も良し、と思ったのですが、比肩星が一つしかありませんでした。
 つまりこういう人は自分軸が細いですね。確かに優秀なのですが、組織の長になってはいけない人です。一方、比肩は多すぎても良くありません。自分、自分、何でも自分で、ヘタをすると自己中の人ですね。我儘すぎて付き合うのに疲れてしまいます。自然に距離を置きたくなってしまいますね。
  「比肩」とは自分を表す日干と同一五行で、かつ陰陽を同じくする変通星(天干星)です。この「比肩」には大きく3つの意味があります。即ち①自分②「分離」、③兄弟姉妹の三つです。
 この星を持つ人の性格は、個性的で、マイペースでなかなか人の意見を取り入れずに、人生を歩く方が多いものです。比肩とは、もともとは「背を比ベる」というで、比較するとか争うという意味があります。
 ②の「分離」とは、まず財星を尅するところから「財(金銭)の分離」を意味します。偏財のことを天馬とも言いますが、これを強く尅するために「比肩」のことを「敗馬」と呼ぶこともあります。次に、「人間関係・肉親関係の分離(生死別)」を意味しています。また「愛する者(宝)を失う」という意味にもなります。
 また、3番目の「兄弟姉妹」という意味は、同時に同僚とか友人、競争相手、ライバルという意味があります。また、トラブル、対立、変化、独立等の意味ももっています。