四柱推命占い クリエーション

四柱推命の教範をしている「四柱推命占い クリエーション」の中村 誠一と申します。鑑定例や占いの情報などをお伝えします。

北の湖理事長 ご冥福祈る

北の湖敏満理事長が11月20日九州場所が開かれている最中亡くなられました。北の湖は21歳2ヶ月という史上最年少の若さで横綱になった力士として有名で「憎らしいほど強い」と言われていました。
生年月日は1953年5月16日で、月柱比肩帝旺、年柱偏官帝旺は当流派では官殺混雑といい、行動力と責任感共にあり、非常にも男っぽい命式です。ニコリともせず、負けた相手に手を差し伸べたりしません。十二運は帝旺なのであっという間に頂点に登ります。官が多すぎるとカッとなって感情のコントロールが難しい人もいますが、自身の命式は、四柱上に比肩星が4つもあり自分軸が確りしていて、ぶれる事のない自己コントロールの強さと集中力が有り、力士としては最強の形でしょう。生日の丁卯は頭の回転は速く勘も鋭く負けず嫌いです。地支の変通星は知的な偏印で、現役時代の自身の取組の内容は全て完全に記憶していたといいます。
北の湖理事長は三保ケ関部屋に入門し、1967年初場所に満13歳で初土俵。満17歳で新十両に昇進するなど怪童と呼ばれた時期は、大運に吉星で他人からの引き立てにも恵まれる印綬が出ています。横綱になった数え年22歳くらいからは登りつめる正官、その後も財星が続き運気も上昇します。1985年、大運に食神、流年に偏印(地支による変通星は食神で隠れ倒食)が出て倒食となり、体力の衰えと不調が続き引退となります。
その後、流年に正官建禄が出る2002年に日本相撲協会理事長に就任します。2008年には弟子の不祥事で一時期引退しますが、2012年再び理事長に復帰します。このときの流年も正官でした。
この度の死因は直腸がんによる多臓器不全でしたが、2010年くらいから悪くなっていたようで、このときの大運は七殺の偏官病で地支の変通星は病気を意味する偏印でした。亡くなった今年の流年は偏印冠帯食神で隠れ倒食となり、さらに羊刃が付いていました。吉星の大運正官の時期に亡くなるのは、時柱に傷官でも出ているのかもしれません。傷官は技能や運動神経を意味します。(或いは力士に多い印星かもしれません。)
最強の元力士の早すぎる最期は残念でなりません。ご冥福をお祈りいたします。
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